この記事を読めば以下のことがわか る
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Apple Watchの防水・耐水性能がモデル別にわかる
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防水ロック機能の役割と使い方がわかる
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プールやお風呂などシーン別の注意点が理解できる
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防水ロックをしないとどうなるかがわかる
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防水機能を保つためのポイントが知れる
Apple Watchは日常のさまざまなシーンで活躍しますが、水回りでの使用に不安を感じる人も多いのではないでしょうか? 特に初めて使う方にとって、それぞれの疑問があります。たとえば:
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水に濡れても大丈夫?
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プールや海で使えるの?
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水泳に使えますか?
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お風呂で使っても大丈夫?
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防水ってどこまで大丈夫?
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防水ロックって何?
そんな疑問にお答えするため、 本記事では、Apple Watchの防水・耐水性能の基礎から、防水ロック機能の使い方、実際の使用場面での注意点、そしてロックし忘れた場合の対処法までを初心者向けにわかりやすく解説します。
目次
Apple Watchの防水と耐水性能
Apple Watchには「耐水性能」が備わっており、手洗いや雨、汗などの軽い水濡れには耐えられるよう設計されています。ただし、「完全防水」ではありません。
防水と耐水の違い
「耐水」と「防水」は、厳密には異なる意味を持ちます。
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耐水性能:日常的な水しぶきや短時間の水没には対応
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防水性能:水中での長時間の使用や高水圧に耐える能力
「防水」は、水が全く浸入しないことを意味しますが、「耐水」は、一定の水圧や水没時間に対して故障しないことを意味します。Apple Watchは「耐水」性能を備えており、水没させたり、長時間水中に放置することは推奨されていません。
各モデルの耐水性能
「耐水性能の比較」の表を見て貰えばわかる通り、Apple Watch、Apple Watch series10(series 2以降) は耐水性能は備えていますが、防水性能はありません。Apple Watch Ultra とApple Watch ;Ultra2が比較的高い耐水性能を備えていますが、サウナや熱湯などでは使用しない方が無難です。
Apple Watch SE | Apple Watch S10 | Apple Watch Ultra2 |
50メートルの耐水性能 (ISO規格22810:2010) |
50メートルの耐水性 能 (ISO規格22810:2010) |
100メートルの耐水性能 |
—— | —— | 高速ウォータースポーツ、水深40メートルまでのレクリエーションダイビングに対応 |
耐水性能が低下する原因
モデルによって耐水の程度は異なりますが、どのシリーズでも以下のような点に注意が必要です:
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Apple Watch を落とすなど、衝撃を与える
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Apple Watch を石けんまたは石けん水にさらす (たとえばシャワーや入浴)
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香水、溶剤、洗剤、酸や酸性の食品、虫除け、ローション、日焼け止め、油分、毛髪染料を Apple Watch に付ける
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Apple Watch を水圧が強い水にさらす (水上スキーなど)
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Apple Watch を着用してクリフダイビングやハイダイビングをする
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Apple Watch を着けたままスチームルームに入る
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Apple Watch を着けたままサウナに入る
防水ロック機能の使い方
機能概要
Apple Watchを水中や水回りでも使うとき、画面に水滴がつくと誤作動を起こす可能性があります。防水ロックはそうした意図しないタッチ操作を防ぐための機能です。
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防水ロック中はタッチ操作が無効になり、画面がロックされます。
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ロック解除時には、スピーカー内の水を音で排出する”水抜き機能”が自動で動作します。
起動方法
防水ロックをオンにする手順は以下の通りです。
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サイドボタンを押して コントロールセンターを開く
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水滴マークのアイコン(防水ロック)をタップ
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上部に水滴アイコンが表示されたらロック完了
解除と排水の手順
デジタルクラウンを長押ししてロックが解除され、同時に水抜き音が数秒間鳴ります。
水回りでの使用シーン
Apple Watchを日常的に使っていると、思いのほか水に触れる場面が多いことに気づくはずです。たとえば、運動中の汗、雨の日の外出、手洗いや料理、食器洗い、お風呂や洗濯など……意外と「濡れる瞬間」はたくさんあります。
「こういう場面では、Apple Watchを外すべき? それとも着けたままでいい?」「着けたままでいいとしても、防水ロックは必要なの?」――こうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、防水ロックを使っておくと安心できるシーンはたくさんあります。ここでは、どんな場面で防水ロックを活用すべきか、その理由と一緒にわかりやすくご紹介していきます!
手洗い時の注意点
手洗いのタイミングで防水ロックを使うべきかどうか、迷ったことはありませんか?
たしかに、手を洗うときはApple Watchに水がかかることがあります。でも、そのたびに防水ロックをオンにするのは、少し面倒に感じる方も多いかもしれません。
実際のところ、Apple公式も「手洗いや雨の日などの日常的な使用であれば、防水ロックを使わなくても問題はない」と案内しています。
そのため、短時間の手洗い程度であれば、基本的にはロックなしで使用しても心配はいりません。
ただし、濡れた指で画面を触ると、通知が消えたり、アプリが誤って起動してしまうことがあります。誤操作が気になる方や、外出先で急いでいるときには、ワンタップでロックしておくと安心です。
プールや海辺での使用
Apple Watchは水泳中にも使えると聞いて、「じゃあプールや海でも大丈夫だよね?」と思う方も多いかもしれません。実際、Apple Watch Series 2以降のモデルは、浅い水域でのアクティビティに対応しており、プールや海での使用が可能です。
水泳ワークアウトを開始すると、自動的に防水ロックがオンになる仕組みになっていますが、毎回確実に作動するとは限りません。特に水泳以外の水遊び(ビーチでの軽い水遊びや子どもとの水鉄砲遊びなど)の場合は、自分で手動でロックをオンにしておくのが安心です。
また、水圧がかかる環境では注意が必要です。Apple Watchは浅い水域での利用を想定して設計されていますが、ダイビングやウォータースキーなどの高水圧アクティビティには対応していません。無理な使用は故障の原因になりかねません。
使用後は、必ず真水で丁寧に洗い流し、しっかり乾燥させるようにしましょう。特に海水は塩分によって本体やバンドにダメージを与える可能性があります。
なお、Series 10からは新たに「水深」と「水温」の検出機能にも対応。シュノーケリングや軽い水中アクティビティを行う際にも、より安心して使えるようになっています。
入浴やシャワー中の使用
「お風呂のときもApple Watchを着けたままでいいのかな?」と迷う方もいるかもしれません。日常的に身につけているからこそ、入浴時の扱いには悩みますよね。
Apple公式では、「入浴中の使用は推奨されていません」と明言されています。これは、高温のお湯やスチームが内部の耐水構造にダメージを与える可能性があるためです。また、石鹸やシャンプーが付着すると、ベルトやセンサー部分の劣化につながることも。
シャワーに関しても、勢いの強い水流や高温の設定は、本来の耐水性能を超えてしまう可能性があります。そのため、基本的にはApple Watchを外して入浴・シャワーするのが安心です。
とはいえ、「どうしても着けたままにしたい」という場面もあるかと思います。そういう時は、防水ロックをオンにしておくことで、少なくとも誤作動を防ぐことができます。完全に安全とは言い切れませんが、少しでもリスクを減らしたい方にはひとつの方法です。
防水ロックをしないとどうなる?
日常的にApple Watchを使っていると、「あ、防水ロックするの忘れてた!」と水に触れてしまうこと、ありますよね。一見大丈夫そうに見えても、そのまま使い続けてしまうと、思わぬトラブルにつながることがあるんです。
防水ロックをしない場合のリスク
防水ロックは「なくても困らない機能」ではなく、Apple Watchを安心して長く使うための大切な守り役です。
特に注意したいのが、Apple Watchのタッチパネルは「水滴にも反応してしまう」という点。これは静電容量式の特性で、指の代わりに水滴や衣類のこすれなどでも画面が反応してしまうことがあるのです。
そのため、防水ロックをオンにしていない状態で水に濡れてしまうと、以下のようなトラブルが起こるリスクがあります:
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意図しないアプリが起動してしまう
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通話やワークアウトが勝手に終了・開始されてしまう
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スピーカー内に水が入り、音がこもったり、音質が低下してしまう
ちょっとした水濡れでも誤作動を招く可能性があるため、「少し面倒だな」と思っても、水に触れる前にサッと防水ロックをオンにしておくと安心です。
防水ロックを忘れた時の対処法
Apple Watchを使っていると、水に触れる瞬間が意外と多いですよね。もし防水ロックを忘れてしまって、Apple Watchが濡れてしまった場合でも、冷静に対処すれば大きな問題にはなりません。ここでは、忘れた時の対応方法をシンプルに紹介します。
水分をすぐに拭き取る
最初にやるべきことは、Apple Watchに付いた水分をすぐに拭き取ることです。特にスピーカーやデジタルクラウン周りなど、水が溜まりやすい場所に注意して、柔らかい布で優しく拭きましょう。ティッシュなどの繊維が残らないクロスを使うと、さらに安心です。
水抜き機能を使う
水分が残ると音がこもったり、内部の部品に影響を与えることがあります。Apple Watchには水抜き機能があり、これを手動で発動できます。まず、コントロールセンターから防水ロックをオンにし、次にデジタルクラウンを長押しすると水抜きが始まります。音が鳴るので、それが水が排出されている証拠です。
異常がないか確認
水抜きが終わった後、Apple Watchに異常がないかチェックしましょう。例えば、音が聞こえにくい、タッチ操作がうまくいかない、画面に曇りがあるなどの症状がないか確認します。もし何かおかしいと感じたら、Apple Watchの電源を切り、乾燥した場所で24時間ほど放置してみましょう。
サポートに相談
もし乾燥させても問題が解決しない場合は、Appleのサポートに連絡しましょう。自己判断で修理を試みるのは逆効果になることがあるため、専門スタッフのアドバイスを受けることが重要です。サポートに連絡する前に、購入日や保証状況、モデル情報を準備しておくとスムーズに進みます。
まとめ
Apple Watchは日常のさまざまなシーンで使える便利なデバイスですが、「防水だから大丈夫」と過信してしまうのはちょっと危険です。とくに水まわりで使うときには、防水ロックをうまく活用することで、故障や誤操作のリスクをぐっと減らすことができます。
たとえば──
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手洗いや料理中などの日常では、防水ロックを使うかどうかをシーンに応じて判断
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プールや海では、手動でロックをかけることで安心感アップ
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万が一ロックし忘れて濡れても、落ち着いて対処すれば大きなトラブルは防げます
防水ロックは、誤操作を防ぐだけでなく、水抜き機能も兼ね備えた心強い味方。これからApple Watchをもっと安心して使いたい方にとって、覚えておきたい大切な機能です。 この記事をきっかけに、水濡れのシーンでもApple Watchを快適に楽しめるようになりますように。ぜひ今日から、防水ロックを上手に取り入れてみてくださいね。