
Apple Watchをつけたまま泳ぐようになって、水の中でも音楽が聴けたらどうだろう、とふと考えることがあります。
泳いでいる間も、Apple Watchで音楽を流しながら使っている人が、意外と多いみたいです。いくつか気になる点はあるものの、わざわざ特別なことをしているというより、いつもの運動の延長としてそのまま続いている、という感じです。
ただ、水の中では思った通りにいかない場面もあります。準備の仕方や使い方を少し知っておくだけで、最初の違和感はだいぶ変わってくることもあります。
Apple Watchで泳ぎながら音楽を聴く理由

音楽があれば泳ぎが楽
泳いでいると、景色が切り替わることはほとんどなく、目に入るのは天井や水面ばかりです。腕を動かして、息を吐いて、壁に触れて折り返す。その単純な動きが続くうちに、何を考えていたのかも曖昧になっていきます。
そこに音楽があると、泳ぎのリズムにもう一つ軸が加わったように感じられます。
たとえば蛙泳のように一定のテンポで進む動きでは、曲の拍と呼吸が自然と重なり、考えごとが入り込みにくくなります。仰泳のときは、天井を眺めながら音だけに意識が向きやすく、水に身を預けている感覚が強まることもあります。気づいたときには、まわりの音や時間をあまり意識しないまま、思っていたより長く泳いでいた、ということも少なくありません。
他の運動と同じ感覚で使える
ランニングやジムで体を動かすとき、音楽を聴くことはすでに特別なことではありません。靴を履いて外に出たり、マシンに向かったりするときに、自然とイヤホンを手に取る。その流れの中で、運動と音楽が結びついている人も多いようです。
泳ぐときも音楽があると、その延長線上にある感覚に近づいていきます。わざわざ「泳ぎに行く」と構えなくても、いつもの運動の一つとしてそのままプールに向かえる。そんな気持ちの軽さがあるだけで、続けやすさはずいぶん変わってくるように感じられます。
Apple Watchだけで完結する
泳ぎに行く前の準備が増えると、それだけで少し気持ちが重くなることがあります。スマートフォンをどうするか、持ち物を減らせるか、細かいことを考え始めると、出かける前に一度立ち止まってしまいがちです。
Apple Watchだけで音楽まで含めて完結する形だと、そうした迷いがあまり残りません。身につけたままプールに入り、そのまま泳ぎ始められる。余計なことを考えずに済む分、運動そのものに意識を向けやすくなり、結果的に「行ってみよう」という気持ちにつながりやすいように感じられます。
Apple Watchで泳ぐときの準備
実際に使ってみると、自分なりに気にしておきたい点がいくつか見えてきます。あらかじめ知っておくだけで、泳ぎ始めたときの戸惑いはかなり違ってきます。
使えるイヤホン
Apple Watchで泳ぎながら音楽を聴けるかどうかは、イヤホンが水中でBluetoothに頼らず、本体だけで音楽を再生できるかでだいたい決まる気がします。防水性能や形状だけでは判断できません。
多くの人が最初に考えるのは、防水仕様のワイヤレスイヤホンをそのまま使えないか、という点です。陸上では問題なく使えているため、「泳ぐときも同じように聴けるはず」と思ってしまうのは自然です。
プールで使うとなると、イヤホンのタイプはいくつかに分かれます。
- 防水仕様のBluetoothイヤホン:陸上では使えても、入水すると通信が不安定になり、音が途切れることが多い
- Bluetooth接続のみの骨伝導イヤホン:形状に関係なく、水中では再生が止まる場合がある
- 本体保存(MP3再生)に対応したイヤホン:水中でも安定して音楽を再生できる
そのため、「防水かどうか」「骨伝導かどうか」で判断するのではなく、水中で単体再生できるかどうかを目安にしておくと、いちばん外しにくいと感じています。
音楽は事前に準備
泳ぎながら音楽を聴くには、プールに入る前にあらかじめ曲を用意しておく必要があります。プールに入ってから選んだり追加したりすることは、ほとんどできません。
一度泳いでみると、事前に知っておいたほうがよいことがいくつか見えてきます。
- 水に入ったあとに曲を探したり切り替えたりするのは難しい
- 聴く音楽は、入水前に準備した内容で、ほぼ決まる
- 曲数よりも、泳ぎのテンポに合うかどうかのほうが効いてくる
こうした考え方を知っているだけでも、使い始めたときの印象は大きく変わります。細かく選び込むよりも、泳ぎやすいテンポの曲をいくつか用意しておく、というくらいで十分です。
防水と設定の確認
入水前と泳ぎ終わったあとに、誤操作や不具合を避けるために確認しておきたい操作があります。
入水前に確認すること
- バンドが手首にしっかりフィットしている
- ワークアウトで「水泳」を開始している
- 水中ロックが有効になっている
- 音楽が再生されている
- 音量が適切に設定されている
泳ぎ終わったあとに行うこと
- 水中ロックを解除する
- スピーカーから水を排出する
- 画面やバンドについた水分を軽く拭き取る
これらを確認できていれば、特別な操作を追加する必要はありません。
Apple Watchで泳ぐときの制限
準備が整っていれば、基本的にはそのまま使い始めることができます。ただ、使っていると、いくつか気をつけておきたい点もあります。
途中で音が途切れることがある
泳いでいると、音楽が一瞬途切れることがあります。常に安定して流れ続けるというより、場面によって間が入ることがある、そういうこともあります。
原因として多いのは、次のような場面です。
- 入水やターンの瞬間など、水の動きが大きく変わるとき
- 姿勢が切り替わり、体や耳の向きが変わったとき
- 水の抵抗や圧が一時的にかかるタイミング
これらはイヤホンやApple Watchが壊れたというより、水の中だとこういう間が入りやすいみたいです。Bluetooth通信を使わず、イヤホンをMP3として使っている場合でも、たぶん似たようなことは起きます。
多くの場合は数秒ほどで自然に再生が戻り、そのまま使い続けられます。
途切れないことを前提にするより、泳ぎの流れの中でときどき間が入るものだくらいに思っておくと、落ち着きます。
使える範囲は限られる
Apple Watchで泳ぎながら音楽を聴く使い方は、どこで泳ぐかによって、やりやすさがけっこう変わります。まずは、泳ぐ場所ごとの違いを知っておくとイメージしやすくなります。
- 室内プール:水面や環境が比較的安定しており、この使い方がいちばんやりやすい
- 屋外プール:天候や水の動きの影響を受けやすく、状況によっては制限を感じることがある
- 自然水域(海・湖など):環境変化が大きく、この使い方にはあまり向かない
こうした環境の中でも、使いやすさは使い方次第で、感じ方は変わってきます。特に、次のような感覚で使う場合には、この方法がなじみやすく感じられます。
- 一定のペースで泳ぎ続けたいとき
- 単調になりがちな時間に、軽くリズムを添えたいとき
- 操作を意識せず、泳ぎそのものに集中したいとき
一方で、曲を頻繁に切り替えたり、音質や細かな聴き分けを楽しんだりと、陸上と同じ感覚で音楽を扱おうとすると、物足りなさを感じやすくなります。
場所と使い方の条件をそろえたうえで取り入れると、「思っていたのと違う」と感じる場面は少なくなり、この使い方の良さも実感しやすくなります。
まとめ
Apple Watchをつけたまま泳ぎながら音楽を聴く、という使い方は、泳ぎを特別なものに変えるというより、いつもの運動に少しだけ余白を足してくれる感覚に近いように思います。水の中でも音があるだけで、泳ぐ時間の受け取り方は少し変わってきます。
最初から完璧に使いこなそうとする必要はありません。最低限、次の準備ができていれば、一度試すには十分です。
- 水中で単体再生できるイヤホンを用意する
- 入水前に、泳ぐテンポに合いそうな曲を入れておく
- プールに入る前に、設定と再生状態を一度確認する
音が途切れることがあったり、使える場所や使い方に限りがあったりと、陸上と同じ感覚で使えるわけではありません。それでも、音楽を主役にするのではなく、泳ぎを続けるための背景として捉えると、この使い方は無理なく生活に馴染んでいきます。完璧さを求めるより、泳ぎの流れにそっと音を添えるくらいが、この使い方にはちょうどいいようです。
