Apple Watchを買おうと思ったときに、「今すぐ買うべきか、それとも9月10日に発表されるApple Watch 11を待つべきか」と悩んでいませんか?
新しいモデルが登場すると、これまでの機種が値下がりする可能性もあり、判断はさらに難しくなります。
さらに今回は、Series 11だけでなくSE3やUltra 3も同時に発表される予定です。どのモデルを選ぶのが正解なのか、そして買うタイミングをどう考えるかは、多くの初心者にとって共通の迷いです。
この記事を読めばわかること
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Apple Watch 11を待つべきかどうかがわかる
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新モデル発表後に価格がどう動くかがわかる
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自分に合うモデルを選ぶ基準がわかる
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買うタイミングを判断するヒントがわかる
この記事では、こうした悩みを整理しながら、自分に合った選び方のヒントを見つけられるように視点をまとめていきます。
Apple Watch 11を待つべきか?
待ったほうがいい場合
新しいモデルを待つことに意味があるのは、次のようなときです。
できるだけ長く安心して使いたいとき
Apple Watchは毎日の生活に使うものだからこそ、できるだけ長く支えてくれるモデルを選びたいと考える人も多いでしょう。新しい世代ほどソフトウェアの更新が続きやすく、数年先まで機能を活かせる可能性があります。買い替えのサイクルを延ばしたい場合は、発売を待って最新のモデルを選ぶほうが安心です。
新しい機能を取り入れたいとき
Series 11では健康や運動の計測機能が細かく強化される可能性があります。こうした改良は小さな変化に見えても、毎日の使いやすさに直結することがあります。少しでも新しい機能を体験したい気持ちがあるなら、発表を待つ価値は十分にあります。
購入直後に旧モデルになるのを避けたいとき
発表直前に買うと、数週間後には一世代前になってしまう可能性があります。買ったばかりのものがすぐ旧モデルになると気持ちの上で納得しにくいこともあるでしょう。そうした後悔を避けたいなら、発売を見届けてから決めるのが安心です。
待たなくてもいい場合
新しいモデルを待つよりも、今のシリーズを選んだ方が納得できるのは、次のようなケースです。
すぐに使い始めたいとき
運動の記録や健康管理を始めたい気持ちが強いなら、待たずに購入しても問題はありません。Series 11に搭載される予定のS11チップは、Series 9や10と同じ仕組みをもとにしているといわれており、性能が大きく変わる可能性は低いとされています。現行モデルでも日常的に不自由を感じることは少ないでしょう。
見た目の違いにこだわらないとき
Series 10ですでに画面サイズが広がり、見やすさや操作のしやすさは向上しました。Series 11で大きなデザイン変更の噂は少なく、外観やサイズ感が気にならないのであれば、今のモデルを選んでも満足できます。
できるだけお得に手に入れたいとき
Series 10はオンラインショップや量販店で割引されることもあり、運が良ければ通常より安く購入できます。新モデルの発売を待つよりも、今の価格で手に入れることを優先するなら、待つ必要はありません。
新モデル発表後の価格はどうなる?
新しいモデルが発表されると、多くの人が気になるのは「価格がどう動くか」という点です。
Series 10の値下げはある?
新しいモデルが出ると「今のモデルは安くなるのでは」と気になるものです。Series 10も、Series 11の登場後には価格が動く可能性があります。
Apple公式の場合
Appleは毎年新モデルを中心に販売しており、旧モデルを大きく値引きすることはほとんどありません。実際に昨年は、Series 9がSeries 10の登場と同時に公式サイトから姿を消しました。下の表を見ると、Series 9は発売当初59,800円から始まりましたが、2024年のSeries 10発表時点で販売終了となり、値下げが行われなかったことがわかります。今回もSeries 11が登場すれば、Series 10は在庫限りとなり、公式での値下げ幅は限定的と考えられます。
モデル | 仕様 | 2023/9/13 | 2024/9/10 | 2025/8/31 |
---|---|---|---|---|
Apple Watch Series 9 |
GPS/41 |
59,800円 |
終了 |
終了 |
GPS/45 |
64,800円 |
終了 |
終了 | |
Cellular/41 |
75,800円 |
終了 |
終了 | |
Cellular/45 |
80,800円 |
終了 |
終了 | |
Apple Watch Series 10 |
GPS/42 |
59,800円 |
59,800円 | |
GPS/46 |
64,800円 |
64,800円 | ||
Cellular/42 |
75,800円 |
75,800円 | ||
Cellular/46 |
80,800円 |
80,800円 |
量販店やオンラインの場合
家電量販店やAmazonなどでは、旧モデルが在庫調整の対象となることが多く、発表後に割引されるケースが見られます。昨年もSeries 9は公式では値下げされませんでしたが、量販店やオンラインショップでは在庫分がセール対象となり、通常より安く販売されました。モデルや販売店によって差はありましたが、1〜2割程度価格が下がった例もあります。
現在のSeries 10を見ても、すでにAmazonや楽天モバイルでは公式価格よりわずかに安い価格で販売されています。たとえばGPSモデル42mmは公式で59,800円のところ、Amazonでは58,592円と若干値引きされており、Cellularモデルでも数千円の差が出ています。下の表からも、公式とオンライン価格の違いが確認できます。
モデル | 仕様 | AppleWatch 公式 | Amazon | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
Apple WatchS10 |
GPS/42 |
59,800円 |
58,592円 |
販売終了 |
GPS/46 |
64,800円 |
63,481円 |
販売終了 | |
Cellular/42 |
75,800円 |
74,269円 |
80,800円 | |
Cellular/46 |
80,800円 |
79,168円 |
85,800円 |
このように、量販店やオンラインでは在庫状況に応じて柔軟に価格が調整されるため、公式では据え置きのSeries 10も、実店舗やネットショップでは割安に手に入る可能性が高いといえます。
Series 9はさらに買いやすくなる?
Series 9はすでにApple公式や大手の量販店では販売が終わっており、新品を普通に買うことはできなくなっています。そのため、「もっと値下がりするのを待つ」というよりも、「どこで見つけられるか」が大事になります。
モデル | 仕様 | AppleWatch 公式 | Amazon | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
Apple WatchS9 |
GPS/41 |
販売終了 |
販売終了 |
販売終了 |
GPS/45 |
販売終了 |
販売終了 |
販売終了 | |
Cellular/41 |
販売終了 |
販売終了 |
販売終了 | |
Cellular/45 |
販売終了 |
販売終了 |
販売終了 |
手に入れる方法としては、量販店のアウトレット、Appleが扱う整備済製品(リファービッシュ)、そして中古品があります。整備済製品はAppleが動作確認や部品交換を行ったもので、保証も付くため安心して使いやすいのが特徴です。一方で中古品は価格が下がりやすい反面、バッテリーの持ちや外観の状態に差があるので、信頼できるお店を選ぶことが欠かせません。
Series 9は最新機能こそ少ないものの、健康管理や通知といった基本的な機能はそろっているので、普段使いには十分役立ちます。価格をできるだけ抑えたい人にとっては、整備済製品や中古で見つかれば魅力的な選択肢になります。ただし、新品での購入はもう難しいため、条件に合うものを見つけたときに早めに決めるのが現実的です。
つまり、Series 9は「さらに安くなる」というより、「限られた在庫や整備済製品を見つけられるかどうか」がポイントになります。
Apple Watch 11・SE3・Ultra 3の予想価格
新しいモデルが発表されるとき、やはり気になるのは「どのくらいの価格で出てくるのか」という点です。現行モデルの価格を手がかりにすると、大まかな見通しを立てることができます。
Series 11の予想価格
Series 10はGPSモデルが59,800円(税込)から販売されており、Cellularモデルは75,800円(税込)からでした。今回のSeries 11は大きなデザイン変更の噂は少ないため、価格は据え置きか、わずかな値上げにとどまる可能性があります。目安としては6万円台から8万円前後が中心になると考えられます。
モデル | GPSモデル | GPS + Cellularモデル |
---|---|---|
Apple Watch Series 9 |
59,800円(税込)~ |
75,800円(税込)~ |
Apple Watch Series 10 |
59,800円(税込)~ |
75,800円(税込)~ |
Apple Watch Series 11 |
6万円〜 |
8万円〜 |
SE3の予想価格
エントリーモデルとして人気のSEは、第2世代が34,800円(税込)からでした。新しく登場するSE3も同じ立ち位置を維持すると見られ、3.5万円から5万円前後に収まるのではないでしょうか。基本的な機能を備えつつ価格を抑えている点は、これまで通りの強みになりそうです。
モデル | GPSモデル | GPS + Cellularモデル |
---|---|---|
Apple Watch SE(第1世代) |
29,800円(税込)〜 |
34,800円(税込)〜 |
Apple Watch SE(第2世代) |
34,800円(税込)〜 |
42,800円(税込)〜 |
Apple Watch SE(第3世代) |
3.5万円〜 |
5万円〜 |
Ultra 3の予想価格
ハイエンド向けのUltra 2は128,800円(税込)からでした。次のUltra 3も同程度かやや高めで、13万円前後になると予想されます。スポーツやアウトドアを重視した設計が中心で、シリーズの中でも一段上の価格帯になるのは変わらないでしょう。
モデル | GPSモデル | GPS + Cellularモデル |
---|---|---|
Apple Watch Ultra |
- |
124,800円(税込)~ |
Apple Watch Ultra 2 |
- |
128,800円(税込)~ |
Apple Watch Ultra 3 |
- |
13万円~ |
また、Apple Watchは素材やモデルの違いでも価格が変わります。アルミニウムボディとチタニウムでは数万円の差があり、GPSモデルとCellularモデルでも価格に開きが出ます。
こうした要素を踏まえると、Series 11は6〜8万円、SE3は3.5〜5万円、Ultra 3は13万円前後というのが現時点での目安といえます。予算のイメージをつかむために、この価格帯を一つの参考にすると良いでしょう。
自分に合うApple Watchを決めるポイント
Apple Watchはラインナップが多いため、単に「新しいかどうか」や「価格」だけで選ぶと迷いやすくなります。自分にとって大事な基準を整理することで、納得感のある選び方ができます。
新しいモデルの魅力をどう見るか
新しいモデルには必ず何らかの改良が加えられています。見た目はほとんど変わらなくても、中のチップが更新されることで処理速度が上がり、操作がより快適になることもあります。センサーの精度が上がれば、健康データの記録も細かくなり、日常の安心感につながります。また、新モデルはサポートが長く続くため、長期間最新OSを利用できる点でもメリットがあります。
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動作が滑らかになり、アプリの起動も速くなる
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センサーの改良で健康データがより正確に
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ソフトウェア更新が長く続き、長期利用に安心
最新のものを選ぶこと自体が満足感につながる人もいれば、そこにこだわらずコストを抑える人もいます。自分にとって「新しさ」がどのくらい重要なのかを考えることが大切です。
健康管理や運動機能をどこまで重視するか
Apple Watchは、世代ごとに健康や運動に関する機能が強化されてきました。基本的な心拍数やアクティビティの記録はどのモデルでも可能ですが、血中酸素の測定や心電図機能は上位モデルに限られます。さらにUltraは耐久性を高めた設計で、激しいスポーツやアウトドアでの使用にも対応します。
モデル | 特徴的な健康・運動機能 |
---|---|
SE |
心拍数計測、歩数やカロリー記録など基本機能 |
Series 10/11 |
血中酸素、皮膚温センサー、心電図など幅広い測定 |
Ultra |
上位機能に加え、耐久性とアウトドア向け設計 |
軽い運動の記録ができれば十分という場合にはSEが適しており、より詳しく健康状態を把握したいならSeries 10や11が向いています。そして、スポーツや登山など本格的なアクティビティを重視するなら、耐久性や機能が強化されたUltraが安心して使える選択肢になります。
このように、どこまでの精度や機能が必要かを整理すると、自分に合ったモデルを選びやすくなります。
長く使い続けられる安心感を求めるか
Apple Watchは毎日使うものだからこそ、どのくらい安心して長く使えるかは重要な視点です。新しい世代ほどサポート期間が長く、買い替えのサイクルを延ばしやすくなります。また、バッテリーや耐久性もモデルによって差があり、使い方に直結します。
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Seriesはバッテリー最大18時間、Ultraは最大36時間
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Ultraは耐久性が強化され、長時間や屋外でも安心
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新しいモデルほどOSアップデートが長期間提供される
「長く安心して使えること」を重視するなら、新しい世代やUltraが選びやすくなります。一方で「数年使えれば十分」と考えるなら、価格が下がった旧モデルを選ぶのも賢い方法です。
基本スペックで確認しておきたいこと
最終的に迷ったときは、スペックの違いを見比べることが役立ちます。小さな違いが日常の使い心地に直結するからです。
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GPSモデルとCellularモデル:通信の有無で価格と使い方が変わる
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常時表示ディスプレイ:時間や通知をすぐ確認できるかどうかに影響
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充電速度:短時間でどれだけ充電できるかは日常の便利さにつながる
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サイズと重さ:装着感や長時間使用での快適さに直結
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日本語キーボード対応:メッセージ入力のしやすさが変わる
こうしたスペックを押さえておくと、自分の生活スタイルに合うモデルがどれかがよりはっきりします。
今どのモデルを選ぶ?
シリーズごとの特徴を見たうえで、実際にどのモデルを選ぶかを考えていきましょう。
コスパ重視ならSE2
価格をできるだけ抑えてApple Watchを使いたいなら、SE2は安心して選べるモデルです。最新のSeries 10や今後のSeries 11ほど多機能ではありませんが、日常生活に必要な基本はしっかりカバーされています。通知の確認やアクティビティの記録、Apple Payなどの便利な機能は問題なく使え、動作もSeries 8と同じS8チップによって快適です。さらに衝突事故検出など安全面の機能も備わっており、「価格と安心感のバランス」を重視する人にとって心強い存在といえます。
一方で、上位モデルにある一部の機能は省かれています。選ぶ前に「何ができて、何ができないのか」を整理しておくと納得して決められるでしょう。
項目 | SE2で使える機能 | SE2で使えない機能 |
---|---|---|
健康関連 |
心拍数計測/ アクティビティ記録 / 睡眠記録 / 転倒検出 / 衝突事故検出 |
心電図/ 血中酸素計測 / 皮膚温センサー |
ディスプレイ・操作 |
Retinaディスプレイ / 通知確認 / アプリ利用 |
常時表示ディスプレイ/ ダブルタップ操作 |
バッテリー・充電 |
最大18時間駆動 |
高速充電非対応 |
その他 |
Apple Pay / 音楽・通知機能 / Siri利用(クラウド処理) |
Siriのオンデバイス処理 |
ケース素材 |
アルミニウム |
ステンレス・チタニウムなし |
表を見ても分かるように、SE2は「必要な基本機能はしっかり備わっているが、より高度な機能は省かれている」モデルです。その特徴を踏まえると、どんな人に向いているのかが見えてきます。
SE2が向いている人
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健康データは基本的な記録で十分と考える人
-
常時表示や高速充電がなくても不便を感じない人
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軽く扱いやすいアルミケースを好む人
-
まずは手頃な価格でApple Watchを取り入れたい人
バランス重視ならSeries 10
価格と機能のバランスを考えたときに、最も選びやすいのがSeries 10です。SE2よりも価格は上がりますが、使える機能が大幅に広がり、日常の快適さや健康管理の精度が向上しています。Ultraほど高額ではなく、多くの人にとってちょうど良い位置づけのモデルといえます。
Series 10の主な特徴
分類 | 特徴 |
---|---|
健康関連機能 |
心電図(ECG)、血中酸素計測、皮膚温センサー、睡眠時無呼吸の検出 |
日常使い |
高速充電、常時表示ディスプレイ、ダブルタップ操作、日本語キーボード入力 |
デザイン・素材 |
ディスプレイの明るさ向上、アルミニウムとチタニウム(Cellularのみ)から選択可能、豊富なカラーバリエーション |
表で整理すると分かるように、Series 10は「健康機能」「日常の便利さ」「デザイン性」のバランスが取れている点が大きな特徴です。
Series10が向いている人
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常時表示や高速充電など、毎日の使いやすさを重視する人
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血中酸素や心電図など健康管理の機能をしっかり活用したい人
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ダブルタップや日本語キーボードを使いたい人
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ケースやカラーの選択肢を広げたい人
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価格よりも「機能と快適さのバランス」を優先したい人
アクティブ派ならUltra 2
日常の使い方だけでなく、アウトドアや長時間の活動でも安心して使えるモデルを求めるならUltra 2が選択肢になります。通常のSeriesモデルに比べてボディは大きく頑丈に作られており、防水や耐衝撃の性能も強化されています。登山やランニング、ウォータースポーツなど、環境を問わず使えるように設計されているのが大きな特徴です。
さらに、バッテリーの持続時間が長いのもUltra 2の強みです。Seriesが最大18時間であるのに対して、Ultra 2は最大36時間と倍に近い駆動時間を実現しています。旅行や長時間のアクティビティでも充電を気にせず使える安心感があります。
加えて、ディスプレイは大画面かつ高輝度で、強い日差しの下でも視認性に優れています。コンパスや水深計などの専用機能も備わっており、アウトドアでの実用性が高い点も見逃せません。価格はほかのモデルより高めですが、耐久性・バッテリー・機能のすべてを兼ね備えた「フルスペックモデル」としての価値があります。
Ultra2が向いている人
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登山やダイビングなど本格的なアウトドア活動をする人
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長時間の利用でも安心できるバッテリーを重視する人
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大型で明るいディスプレイを好む人
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耐久性や防水性能を優先する人
まとめ
Apple Watchを選ぶときに迷うのは、タイミングとモデルのどちらを優先するかという点です。新しいSeries 11が登場すればSeries 10やSeries 9の価格が動く可能性があり、待つメリットもあります。ただし、性能面での大きな飛躍は見込みにくいため、すぐに使いたいなら現行モデルを選んでも十分満足できるでしょう。
モデルごとの特徴ははっきりしています。コストを抑えて必要な機能だけを使いたいならSE2、快適さと機能のバランスを求めるならSeries 10、本格的なアウトドアや長時間利用を想定するならUltra 2。どれも用途に合わせて選べば失敗は少なくなります。
最終的には「価格・機能・安心感」のどこを優先するかを明確にすることがポイントです。この3つの視点を整理すれば、自分にとって最適なApple Watchが自然と見えてくるはずです。