この記事を読めばわかること
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Series 11とSE3の違いがわかる
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40mm44mm42mm46mmサイズの選び方がわかる
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カラーの選び方がわかる
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どんな人にどちらが合うかがわかる
Apple Watch Series 11とSE3が9月に登場しました。新しく買おうと考えている人のなかには、「どっちを選べばいいのか」「サイズは大きめと小さめ、どちらが合うのか」「カラーはどれが自分にしっくりくるのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
スペックや公式サイトの情報だけでは、その違いがわかりにくい部分もあります。とくに、実際に手首につけたときの印象や長時間の装着で感じる快適さは、数字では伝わらないポイントです。
この記事では、両モデルの基本的な違いを整理しつつ、購入者のリアルな装着感やサイズ感を写真とともに紹介します。比較記事では伝わりにくい「着けてわかる体験」を中心に、自分に合った一本を見つけるヒントにしていただければと思います。
Series 11とSE3の基本的な違い
Series 11とSE3は同じ世代のモデルですが、ケースサイズやカラー、搭載されている機能やバッテリー性能に明確な差があります。まずは外観と性能の両面で整理してみましょう。
サイズ・素材・カラーの違い
Series 11は42mmと46mm、SE3は40mmと44mmという展開です。
サイズが大きいほど画面は見やすくなりますが、手首への収まりや重さの感覚は変わります。
素材やカラーも両者で違いがあり、Series 11はアルミニウムとチタニウムの2種類があり、色も豊富。
SE3はアルミニウムのみで、選べる色はスターライトとミッドナイトの2色です。
項目 | Apple Watch S11 | Apple Watch SE3 |
---|---|---|
ケースサイズ | 42mm / 46mm | 40mm / 44mm |
素材 | アルミニウム / チタニウム | アルミニウム |
カラー・アルミ | ローズゴールド・シルバー・スペースグレイ・ジェットブラック | スターライト・ミッドナイト |
カラー・チタニウム | ゴールド・ナチュラル・スレート |
機能とバッテリーの違い
Apple Watchを選ぶときに気になるのは、数字以上に「実際にどう使えるか」ではないでしょうか。Series 11とSE3には共通する部分も多いですが、細かく見ていくと日常での体験に差が出るポイントがあります。
Series 11は心電図や血中酸素ウェルネスに対応し、体調をより詳しく把握できるのが特徴です。運動中のデータをしっかり取りたい人や、日々の体調変化を早めに気づきたい人には安心感があります。
一方のSE3は心拍数や睡眠、皮膚温の計測など基本を押さえ、シンプルで迷わず使えるのが魅力です。毎日の健康を大まかに見守るには十分な内容といえるでしょう。
分類 | 比較項目 | Apple Watch SE3 | Apple WatchS11 |
---|---|---|---|
基本 | 常時表示 | ◯ | ◯ |
防水 | ◯ | ◯ | |
防塵 | ◯ | ◯ | |
ダブルタップ | ◯ | ◯ | |
日本語キーボード | — | ◯ | |
ApplePay | ◯ | ◯ | |
高速充電 | ◯ | ◯ | |
健康 | 心拍数と不規則な心拍リズムの通知 | ◯ | ◯ |
心電図 | — | ◯ | |
心房細動履歴 | ◯ | ◯ | |
心肺機能レベルの低下の通知 | ◯ | ◯ | |
血中酸素濃度 | — | ◯ | |
睡眠記録 | ◯ | ◯ | |
睡眠時無呼吸通知 | ◯ | ◯ | |
皮膚温測定 | ◯ | ◯ | |
過去の排卵推定 | ◯ | ◯ | |
安全 | 転倒検出 | ◯ | ◯ |
衝突事故検出 | ◯ | ◯ |
バッテリーは使い方のスタイルによって印象が変わります。Series 11は通常で24時間、低電力モードでは38時間と余裕があり、夜間の睡眠計測まで含めても安心して使えます。SE3は18時間/32時間と少し短めですが、高速充電があるため、朝の準備時間やちょっとした休憩の間にしっかり充電できるのが実際の使いやすさにつながっています。
項目 | Apple Watch S11 | Apple Watch SE3 |
---|---|---|
ディスプレイ輝度 | 最大2,000ニト | 最大1,000ニト |
バッテリー駆動時間 | 通常24時間 低電力38時間 | 通常18時間 低電力32時間 |
高速充電 | 約30分で0→80% | 約45分で0→80% |
こうして比べると、Series 11は「健康機能を深く活用したい人」や「長く安心して使いたい人」に向いており、SE3は「日常に必要な機能をシンプルに取り入れたい人」に合っています。表の数字とあわせてイメージすると、それぞれの違いがよりはっきりと見えてきます。
サイズ選びのポイント
Apple Watchは同じモデルでもサイズの違いで装着感や見え方が変わります。数字だけでは想像しにくい部分ですが、実際に使うシーンを思い浮かべると選びやすくなります。ここではSeries 11とSE3のサイズを整理し、それぞれの特徴を比べてみましょう。
Series 11は42mmと46mmどちらが合うか
Series 11は42mmと46mmの2サイズ展開です。どちらも厚さ9.7mmの薄型設計で、従来より軽快に使えるのが特徴。ただし、装着したときの印象は手首のサイズによって大きく変わります。ここでは手首の太さ別に、どちらが自然に見えるかを整理しました。
手首13cm前後
手首が13cmほどだと、42mmは自然に収まり、全体のバランスが良く見えます。控えめで軽快な印象があり、長時間の装着でも違和感を覚えにくいサイズです。対して46mmは画面が大きく視認性に優れるものの、手首に対してやや存在感が強くなります。スタイリッシュというよりは「しっかり着けている」印象が出やすいため、手元のアクセントとして楽しみたい場合に向いています。
手首14cm前後
手首が14cmほどだと、42mmはバランスよく収まり、軽さと自然なフィット感が際立ちます。日常的に着けても主張しすぎず、スーツや長袖との相性も良いサイズです。一方で46mmは画面の見やすさが向上し、通知や地図などを大きく確認できます。ただし、やや大きめに映るため、存在感を楽しみたい人や視認性を優先する人に向いています。
手首15cm前後
手首が15cmほどの場合、42mmは大きすぎず小さすぎず、軽快に馴染むサイズ感です。日常の動作に干渉しにくく、自然に着けられる印象があります。一方で46mmはしっかりとした存在感があり、画面の見やすさが際立ちます。通知やアプリの表示を大きく確認できるため、屋外やワークアウトでの利用に安心感があります。どちらのサイズも実用的に使えるバランスで、軽さを取るか視認性を取るかで選び方が分かれます。
手首サイズ別まとめ
ここまで13cm〜15cmの手首で実際に装着した写真を見てきました。最後にサイズごとの特徴を表に整理しました。自分の手首の太さや使いたいシーンを思い浮かべながら確認してみてください。
手首 | 42mmの印象 | 46mmの印象 |
---|---|---|
13cm前後 | 自然に収まり控えめ、睡眠時も違和感が少なく軽快 | かなり大きく見え、存在感が強め |
14cm前後 | 軽さとフィット感が際立ち、日常で邪魔になりにくい | 画面が見やすいが、少し大きめに感じることもある |
15cm前後 | 自然に馴染み軽快、日常利用で快適に扱える | 視認性が高く、屋外や運動時に安心感がある |
全体を通してみると、42mmは軽さと収まりの良さを重視する人に、46mmは画面の見やすさと存在感を求める人に合う傾向があります。自分の生活スタイルをイメージして選ぶのが失敗しないコツです。
SE3は40mmと44mmどちらが合うか
Apple Watch SE3は、これまでのSEシリーズと同様に40mmと44mmの2サイズ展開です。サイズや形状に大きな変更はありませんが、実際に装着したときの見た目や使い心地は手首の太さによって印象が変わります。ここでは、公式データをもとに両サイズの特徴を整理しました。
サイズ | 40mm | 44mm |
---|---|---|
サイズ(縦横) | 縦:40mm 横:34mm | 縦:44mm 横:38mm |
ディスプレイサイズ | 324 x 394ピクセル | 368 x 448ピクセル |
重量(GPSモデル) | 26.3g | 32.9g |
重量(GPS + Cellularモデル) | 26.4g | 33g |
一般的に、手首が12〜15cm前後の人は40mmが自然に収まりやすく、睡眠トラッキングや長時間の装着でも負担を感じにくい傾向があります。44mmは画面が大きく通知やナビが見やすいため、外出や運動での使用に向いています。ただし重量が数グラム増えるため、長時間使うと微妙な差を感じる人もいるでしょう。
「時計をさりげなく使いたいか」、それとも「画面の見やすさを優先したいか」で選ぶのが失敗しないコツです。
カラー選びのポイント
Apple Watchは、サイズや機能だけでなくカラーでも印象が大きく変わります。今回のSeries 11では注目のスペースグレイが復活し、既存カラーと合わせて選択肢が広がりました。色は単なる好みではなく、肌のトーンや普段の服装、使うシーンとの相性で見え方が変わるため、選び方のポイントを整理しました。
Series 11のカラーバリエーションと選び方
Series 11はアルミニウムケースのローズゴールド/シルバー/スペースグレイ(新)/ジェットブラックの4色が展開されています。それぞれに異なる個性があり、日常の服装やライフスタイルによって選び方が変わります。
ローズゴールドとシルバーの着用イメージ
左のローズゴールドはほんのり温かみのある色合いで、手元を柔らかく華やかに見せてくれます。淡いカラーや優しい雰囲気のコーディネートと相性が良く、アクセサリー感覚で取り入れやすいカラーです。右のシルバーは清潔感が際立ち、ビジネスからカジュアルまで幅広く馴染みます。シンプルで合わせやすく、長く使っても飽きがこない定番カラーといえるでしょう。
スペースグレイとシルバーの着用イメージ
左のスペースグレイは落ち着いた雰囲気で、全体を引き締めて見せてくれるカラーです。ビジネスやモノトーンコーデに合わせやすく、シンプルながら存在感があります。右のシルバーは明るさと清潔感が際立ち、爽やかな印象を与えます。どんな服装にも自然に馴染むため、使いやすさではシルバーの方が一歩リード。落ち着きを重視するならスペースグレイ、軽やかさを求めるならシルバーといった選び方がおすすめです。
ジェットブラックとスペースグレイの着用イメージ
左のジェットブラックは漆黒に近い深みのある色合いで、手元をシャープに引き締めて見せます。シンプルながら高級感があり、全体をクールにまとめたい人にぴったりです。右のスペースグレイはやや明るさを含んだグレー系で、落ち着きつつも重すぎない印象。カジュアルにもフォーマルにも合わせやすく、幅広いシーンで使いやすいカラーです。
カラー | 印象 | おすすめの肌トーン | 相性の良いファッション |
---|---|---|---|
スペースグレイ | 落ち着きとカジュアルさを兼ね備えた万能カラー | 中間〜やや濃いめの肌色 | スポーティー、モノトーン、オフィスカジュアル |
ローズゴールド | 柔らかく華やかな印象、アクセサリー感が強い | 明るめ〜ニュートラル | フェミニン、淡色コーデ、ベージュ系 |
シルバー | 清潔感があり、最も無難で合わせやすい色 | すべての肌色 | ベーシック、ミニマル、スーツスタイル |
ジェットブラック | 高級感と重厚感があり、引き締まった雰囲気 | ニュートラル〜濃いめ | オールブラック、フォーマル、ストリート |
迷いやすい色選びですが、普段のアクセサリーや靴・ベルトの色合いを意識すると選びやすくなります。たとえばゴールド系アクセサリーが多い人はローズゴールド、シルバー系が多い人はシルバーやスペースグレイが自然に馴染みます。
SE3のカラーバリエーションと選び方
SE3はスターライト/ミッドナイトの2色展開とシンプルですが、それぞれが持つ特徴ははっきりしています。少ない色数だからこそ迷いにくく、日常に溶け込みやすいのが利点です。
カラー | 印象 | おすすめの肌トーン | 相性の良いファッション |
---|---|---|---|
スターライト | やや温かみがあり、柔らかく軽快な雰囲気。 | 明るめ〜中間 | ナチュラル、カジュアル、淡色コーデ |
ミッドナイト | 深みのあるネイビー寄りの黒で、端正な印象。 | 中間〜濃いめ | フォーマル、モノトーン、ビジネスカジュアル |
SE3は軽さとシンプルさが特長なので、服装を選ばず使いやすいモデルです。明るく柔らかい雰囲気を求めるならスターライト、落ち着きやシャープさを重視するならミッドナイトが向いています。
色選びで迷ったときは、普段よく着る服のトーンや仕事・プライベートどちらで多く使うかを考えると自然に答えが見つかります。カラーは毎日の印象を左右する要素なので、サイズや機能と同じくらい重視するのがおすすめです。
どんな人にどちらがおすすめか
Series 11とSE3は機能や価格の違いだけでなく、「どんな使い方に合うか」がはっきり分かれます。ここではシーンごとに整理しました。
SE3がフィットする人
SE3は価格を抑えつつ、日常生活に必要な機能をまとめたモデルです。余計な迷いがなく、自然に生活に溶け込みます。
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初めてApple Watchを試す人:通知や決済、睡眠記録が中心なら十分
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家族に持たせたい人:子どもには位置情報や連絡手段、高齢者には転倒検出やSOSで安心
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コストを優先する人:必要な機能だけに絞って価格を抑えたい
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サブ端末が欲しい人:CellularモデルならiPhoneがなくても通話やメッセージが可能
カラーはスターライトとミッドナイトの2色。シンプルさを重視する人に向いた選択です。
Series 11がフィットする人
Series 11はSE3ではカバーしきれない部分を強化しています。健康管理や表示の快適さを求める人には大きな魅力があります。
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健康データを細かく見たい人:心電図や血中酸素ウェルネスに対応
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屋外での視認性を重視する人:最大2000ニトの明るいディスプレイで直射日光下でも見やすい
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素材やカラーにこだわる人:アルミとチタニウムから選べ、色も豊富
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充電の持ちを重視する人:24時間(低電力で38時間)と余裕のあるバッテリー
健康とデザインの両立を求める場合、Series 11が安心感を与えてくれます。
SE3は「シンプルに便利さを求める人」に、Series 11は「健康やデザインを深く楽しみたい人」に合うモデルです。迷ったときは、自分の生活でどの機能を一番使うのかをイメージすると、自然に答えが見えてきます。
まとめ
Series 11は多機能とバッテリーの安心感が強み。SE3はシンプルで扱いやすく、価格を抑えたい人に向いています。
サイズはSeries 11が42mmと46mm、SE3が40mmと44mm。手首の太さや装着する場面によって印象が変わるので、使うシーンをイメージしながら選ぶことが大切です。
どちらを選んでも日常を快適にしてくれるのは共通。違いを整理したうえで、「自分が一番大事にしたいポイント」を軸に考えると、自然に答えが見えてきます。