Apple Watchのガラス素材どう選ぶ？サファイアガラスとIon-Xガラスの違い

Apple Watchのガラス素材は、「できるだけ傷を付けたくないか」「日常の衝撃に強いほうが安心か」で、感じ方が少し変わってきます。

この記事を読めばわかること

サファイアガラスとIon-Xガラス。それぞれの特徴には、使われている理由があります。

Apple Watchのガラス素材について

Apple Watchの画面に使われているガラスには、「サファイアガラス」と「Ion-Xガラス」の2つがあります。見た目はよく似ていますが、使っていく中で気になりやすいところには、少しずつ違いがあります。

サファイアガラスの特徴

サファイアガラスは、画面のきれいさを大切にしたい人に選ばれることが多いガラス素材です。日常のこすれで傷がつきにくく、鍵や金属に触れる場面でも、細かな傷が入りにくいと言われています。

また透明度が高く、表示がすっきり見えやすいのも特徴です。光の下でも見やすいと感じる人が多い印象です。

一方で、強い衝撃が一点にかかるとダメージが出ることもあります。よく動く日や外で使うことが多い場合は、少し意識しておくと安心です。

Ion-Xガラスの特徴

Ion-Xガラスは、日常の動きの中で気軽に使いたい人に向いているガラス素材です。アルミニウムモデルに採用されており、手を動かす場面が多い日でも、安心して使いやすい特徴があります。

本体が軽く、長時間つけていても負担を感じにくい点も魅力です。家事や外出など、日々の生活に自然になじみやすい素材と言えるでしょう。

その分、細かな傷が気になることもありますが、感じ方は人それぞれ。使い方に合わせて、必要なケアを考えていくのもひとつの方法です。

サファイアガラスとIon-Xガラスの違い

サファイアガラスとIon-Xガラスは、どちらもApple Watchに使われている素材ですが、日常の中で感じやすいポイントには違いがあります。ここでは、日常の中で違いを感じやすい部分を中心に見ていきます。

日常で気になりやすいところ

毎日身につけるApple Watchだからこそ、気になるのが画面の状態です。サファイアガラスは、細かな傷が目立ちにくく、見た目のきれいさを保ちやすいと感じる人が多い素材です。

一方でIon-Xガラスは、多少ラフに使っても安心感があり、手を動かす場面が多い日でも気兼ねなく使いやすいという声があります。どちらを心地よく感じるかは、日常の過ごし方によって変わってきます。

使うシーンで感じる違い

たとえば、外出や通勤が多く、持ち物と一緒に触れる機会が多い場合は、画面の状態が気になりにくいサファイアガラスが安心に感じられるかもしれません。

反対に、家事やアウトドア、運動など、動きの多いシーンでは、Ion-Xガラスの気軽さが使いやすいと感じることもあります。どちらが良い・悪いというよりも、生活の中で重視したい感覚の違いと言えそうです。

素材による価格帯の違い

ガラス素材の違いは、Apple Watch全体の価格にも影響します。モデルごとの傾向を、目安としてまとめました。

ガラス素材	主に採用されるモデル	価格帯の目安
サファイアガラス	ステンレススチール、チタンモデル	約10万円〜
Ion-Xガラス	アルミニウムモデル	約4万円〜

価格を抑えて気軽に使いたいならIon-Xガラス、見た目の美しさや質感を重視したいならサファイアガラス。そんなふうに考えると、選びやすくなるかもしれません。

サファイアガラスとIon-XガラスのApple Watch

ガラス素材ごとに、選べるApple Watchのモデルをまとめました。どのシリーズにどのガラスが使われているのかを知っておくと、選ぶときの迷いも少なくなります。

モデル名や素材の組み合わせは少し分かりにくく感じるかもしれませんが、見方が分かると選択肢は自然と絞られてきます。

ガラス素材	シリーズ	ケース素材	価格帯の目安	こんな人に
サファイアガラス	Apple Watch Series（ステンレス）	ステンレススチール	約10万円〜	画面の美しさや質感を大切にしたい
サファイアガラス	Apple Watch Ultra	チタニウム	約12万円〜	タフさとプレミアム感の両方を求めたい
Ion-Xガラス	Apple Watch Series（アルミニウム）	アルミニウム	約4万円〜	日常使いで気軽に使いたい
Ion-Xガラス	Apple Watch SE	アルミニウム	約3万円〜	はじめてApple Watchを使う

同じSeriesでも、ケース素材によってガラスの種類が変わります。気になるモデルがあるときは、この点だけ確認しておくと安心です。

サファイアガラスは割れやすいのか

サファイアガラスは非常に硬い素材として知られている一方で、「割れやすいのでは？」と気になる人も多いかもしれません。ここでは、気になりやすいところを押さえながら、どんな場面で注意したいかを見ていきます。

サファイアガラスの性質について

サファイアガラスが「傷に強い」と言われる理由のひとつに、モース硬度が9前後と非常に高い数値を持つ点があります。一般的なガラスや金属よりも表面が硬く、日常のこすれや小さな接触で傷が入りにくいことが特徴です。

ただし、「硬いこと」と「割れにくいこと」は同じ意味ではありません。サファイアガラスは表面硬度が高い反面、衝撃を受けたときに力を逃がす“粘り”のような性質（靭性）は、それほど高くないとされています。

そのため、広い面で力がかかるような場面では問題がなくても、落下時に角へ当たるなど、力が一点に集中する状況ではダメージが出る可能性があります。これは素材の欠点というより、性質の違いによるものと言えるでしょう。

実際に気をつけたい使用シーン

実際の使用シーンを考えてみると、サファイアガラスで注意したいのは、装着していない状態で落としてしまったときや、硬い角に強くぶつけてしまった場合です。バッグやポケットから取り出す際など、ふとした瞬間に起こりやすい場面とも言えます。

一方で、腕につけたまま日常生活を送っている中で、軽く物に当たったり擦れたりする程度であれば、過度に心配する必要はないと感じる人も多いようです。むしろ、細かな傷が付きにくい点に安心感を覚えるケースもあります。

Appleでも、サファイアガラスは「傷に強い素材」として位置づけられており、落下や強い衝撃については注意が必要とされています。素材の特性を理解したうえで使うことが前提になっている、と考えると分かりやすいかもしれません。

「割れやすいかどうか」だけで判断するのではなく、どんな場面で使うことが多いかを思い浮かべながら考えてみることで、自分にとっての安心感も見えてきそうですね。

サファイアガラスの保護について

サファイアガラスは傷がつきにくい素材ですが、使い方によっては「もう少し安心感がほしい」と感じる場面が出てくることもあります。ここでは、必要以上に神経質にならずに、保護を考えるときの目安を整理してみます。

保護を考えるタイミング

たとえば、外した状態で置くことが多い人や、バッグやポケットに入れて持ち運ぶ機会が多い場合は、万が一の衝撃に備えてカバーやケースを使うことで安心感が増すかもしれません。

一方で、普段は腕につけたまま使い、取り扱いにも気をつけている場合は、サファイアガラス本来の傷に強い特性をそのまま活かして使う、という選択も十分考えられます。

カバーを付けたほうがいいのか迷うときは、こちらの記事もヒントになるかもしれません。

保護フィルムとの付き合い方

保護フィルムについても、「必ず貼らなければいけない」というものではありません。画面の感触や見え方を重視したい人は、何も貼らずに使うほうが快適に感じることもあります。

逆に、細かな傷や万が一の衝撃が気になる場合は、薄手のフィルムやガラスフィルムを取り入れることで、心理的な安心につながることもあります。使い心地と安心感のバランスを見ながら、必要に応じて選ぶのがよさそうですね。

まとめ

Apple Watchのガラス素材は、見た目だけの違いではなく、日々の使い心地にもつながってきます。サファイアガラスの美しさと傷への強さ、Ion-Xガラスの気軽さと安心感。それぞれに、使われている理由があります。

どちらが正解というよりも、自分の生活の中で「どんな瞬間を心地よく過ごしたいか」を考えてみることが、選ぶうえでのヒントになるはずです。焦らず、自分のペースでしっくりくる1本を見つけられるといいですね。